あくまばらい



たすけて

なんとかかうんせらーとかいうしろいふくをきたひとが

あたしのおしりやてをみて

ママをあやしんでいるの

ちがうの　ママはきっとあたしに

「ひ」のこわさをおしえようとしてるの

くろいのはたばこをおしつけたあとだけど

あたしがわるいの

だってあたしがわるいことをしたんだから


あたしがわるいこだから

パパもおしおきをするの

わるいところはどこかなって

わるいところをとりのぞいてあげるからねって

あたしをはだかにして

からだのあちこちをさわってくれるの

ママもパパもわるくない

わるいこはあたし

わるいこはあたし


ときどきおふろにしずめられて

ときどきあついおゆをかけられて

ときどききにつるされて

ときどきかみのけをつかまれて

ひきずりまわされるだけ

これはあくまばらいのぎしきだからって

あたしをうんでくれたパパとママが

いうんだもの


しろいふくをきたなんとかかうんせらーとかいうやろう

だいきらい

パパとママをいじめるんじゃないわ

いつかぶっころしてやる

おおきくなったら

ぜったいぶっころしてやる

ははははは

みなごろしにしてやる

あくまばらいしてやる

ねえ

たすけて

ぱぱ

まま