へびへび ひあしんすぶるーの　空のした みなみ風にふかれて　野をあるく のびほうだいの　草草を はだしでふみわけて おれの　ゆくみちには ごーる　も　めるくまーる　も　ない おれの　じんせいには たーげっと　も　みっしょん　も　ない 只の　ひまつぶしの　さんぽ おぶ　ら　でぃ　おぶ　ら　だ け　せら　せら そこに　ふと 一匹の　へび　だ ながい舌を　しぇろ　しぇろ　と 出したり　引っこめたりして おれの目を　じっと見すえる かむかむ　してもいい？　と いや　いや　まってくれよ かむかむ　したら おれは　おだぶつだろ？ そいつは　ちょっとばかし　こまる まもるべき　ものはないし まもるべき　ひともないけど つづるべき　てがみが まだ　とちゅうなんだ おお　さんくす　へびへび おかげで　わかったよ おれのなすべき　どりーむ　がね どりーむ　さえあれば 只のさんぽも　わるかない ああ　ぐっじょぶ　へびへび おかげで　気づけたよ おれはまだ　だいじょうぶだ あんたが　こわいうちは 生きていけるってね だからね　へびへび いまは　すっこんでいろ もうしばらくのあいだ かむかむ　は なしだ