世界が悲劇的な瞑想にふけるとき
小鳥達は気配を感じて逃げ去った
僕は始末の悪い正義感を頼りに
頑なに大地を踏みしめた
けれど僕には勇気がなかった
世界が厭世的な溜め息をもらす時
星々は人間の無関心さに肩を落とした
僕は一握りの意志と君の瞳により
たくましい勇気を手に入れた
けれど僕には力がなかった
世界は待ってはくれない
ありふれた生活は無表情に回る
いったい何のために生まれてきたのか
この想いは何処まで届くのか
君は「アイシテル」と言う代わりに
「アキラメナイデ」と言う
僕はのたうちまわりながら吠えた
君のそばに悪が寄り付かぬように
眼光を尖らせて威嚇した
ああ 僕は野性的な手段しか知らぬ
最も低能な動物のようだ
けれど僕は勝たねばならない
襲いかかる世界の力に僕は負けない
足りないものばかりの僕でもいい
守るべき人の前で跪けるものか
人間よ
不正にへつらうようではおしまいだ
脳に頼ることなかれ
感じたままに吠えろ
僕は勝たねばならない
僕は勝たねばならない
君を安心させたい
僕は勝たねばならない
