どうして人間はこんなに弱いのでしょう　神様

人のすることが気になったり

己がどう人の目に映るかを気にしたり

他人の意見に流されたり

自分に自信が持てないために

ごまかすことばかり考えたり

嘘をついて逃げたり

それでもまだその弱さを認めていれば可愛いものですが

そういう弱い己を正当化する

それをなしうる賢さを持つ

同じように弱い人間を見つけては

愚痴をこぼしあい

お互いに慰めあってまた己を正当化する

強いものにすがって

強いものの意志や意見を

まるで己の意見のように模倣する

あげくに己の犯している罪に気づきもしない


くだらない

まったくくだらないです　神様


ぼくはそういう人間の弱さを否定はしない

でも　時々たまらなくなるんです

そういうもの同士が固まり合って

あたかも正しい軍団のように幅をきかせていることが

そういう連中には反吐がでます

ぼくは弱い人間はひとりで悩み

その弱さを克服すべきだと思います

つまりひとりで闘っていない奴らに我慢がならないのです

己を変えようとする努力もせず

安易に仲間を求める姿勢が

若さを言い訳にして厳しさや責任から逃げる姿勢が


ぼくは基本的に

安易に仲間を組んでいる人間を信用しません

そんなものは友達ではない

都合のいい娼婦でしかない

ひとりで　たったひとりぼっちで

闘っている人間がぼくは好きです

言い訳も認められず

誰からも理解されず

そのことで卑屈になったりもしない

ただ誠実にひとり　己を信じる人間

そういう人間がいとおしいのです


だいたいにおいて「つるむ」とういうことを好む人間は

己のない証拠

はっきりと主張もできず

自分の意見も言わないくせに人の批判ばかりする

裏で陰口を言い合って満足している

みじめ　みじめすぎます


しょせん人間なんてひとりで生きていくものです

最後に頼れるのは自分だけです

だから強くタフにならなければならない

どんなに淋しい思想だとしても

これが真実です


確固たる自分が欲しい

人の非難や批判なんて避けられはしないのだし

そんなものは一つの「見方」にすぎないのです

周りの言うことを気にもとめない頑丈さが欲しい

誰に馬鹿だと言われようと

せめて自分に忠実に生きたい

神様　ぼくは

神様に頼らずに生きたい