今 かたわらで朝日に溶けているのはあなたなのか
ああ なんということだ！
ひとたび見つめたら失明してしまいそうな
あのくちびる！
人間の持ちうる美の限界をはるかに越えている
神様が失敗したとしか思えない
何故に神は自分より美しいものを舞い降ろしたのか
だめだ
もう気を失いそうだ
絶え間ない川の流れさえふと足を止めそうな
あの透き通る声！
感動しすぎて僕はもう壊れてしまう
あなたは何をそこまで信じているのですか
あなたは何をそこまで
こんなにひどい目にあったというのに
まだ明日を信じているのですか
こんなに傷ついているのに
涙があなたを小さく
小さくさせてしまうというのに･･････
間違ってる！
時代よ 何故彼女に傷を負わせる
彼女がいつお前を傷つけたというのだ
やめてくれ！
どうして純粋な人ばかり痛い目にあうの
ねえ 狂った時代 お願いだよ
もう彼女をいじめないでよ･･････
時代よ お前は己が醜すぎるばかりに
美しいものが気に入らないのか
彼女の美しさや純粋さに嫉妬しているのか
もはや時代はそこまで落ちぶれたのか
そんな時代になっちまったというのか
もし そうならば
人間が失敗したとしか思えない
