もういい加減に気付いてもいいはずだ
毒素を吐き出しながら償う術も知らず
墓碑に刻まれた文句を唱える行き止まりの人々
不必要なルールに怒りを感じない
過去と未来の狭間で今が見えない
この街じゃ正義までくたばっちまいそうだ
自暴自棄で作り上げた無様な快楽
弱みに付け込む利害関係
救世主までが褒美をねだるから
もうこの淋しさは誰にも拭えやしない
息をすることが生きることなのか
欲しがるだけが愛なのか
救われぬ街は救われぬ街なりに
天国から地獄を見下ろすより
地獄から天国を見上げるほうが優しくなれると
もう いい加減に気付いてもいいはずだ
