おいらは街ゆく流れ者



おいらは街ゆく流れ者さ

風に吹かれてやって来たのさ


三途の川まで見てきたから

おいらはなんでも知っているのさ


あんたがごまかし続けてることを

ずばり見抜いてやってもいいんだぜ


あんたがほざいたでまかせを

今　ここでばらしてもいいんだぜ


おいらは街ゆく流れ者さ

星に誘われてやって来たのさ


人間の醜態を死ぬほど見たから

おいらはちょっぴり淋しがり屋さ


おいらはとっても寒がりだから

あんたの冷たさはすぐ分かるのさ


簡単に裏切っちまっていいのかい

あんたを信じて見つめてる奴を


おいらは街ゆく流れ者さ

雨をくぐってやって来たのさ


情けないぜよ少年くん

机にしがみついて何になりたいのさ


いてえな　こら　あやまれよ

ここじゃ肩をぶつけるのは当たり前かい


どうなってんだよこの街は

ほおったまま故郷に帰れやしねえ


おいらは待ちゆく流れ者さ

月に照らされてやって来たのさ


おいらにも好きな子ぐらいいるんだよ

目がくらむほどの美人なんだぜ


あんたらの恋には呆れちまうよ

馴れ合いのじゃれ合いにゃ笑っちまうぜ


分かったようなこと言うんじゃねえ

金がなけりゃ恋もできねえくせによお


おいらは街ゆく流れ者さ

空を求めてやって来たのさ


おいらを馬鹿だと笑う奴よお

かかってこいよ　相手になるぜ


おいらは止まっちゃいられないさ

探してるものがあるからよ


夢かい？　へへっ　教えてやろうか

世界中の孤独を抱きしめることさ