しあわせになることより あなたをしあわせにすると誓って しあわせにできなかったのに どうしてほかのだれかと しあわせになれるだろう あなたとふたりで生きると誓って ともに生きられなかったのに どうしてほかのだれかと ふたりになれるだろう もういちど恋ができるとすれば あなたに似ているひとだろう どうして似ているだけのひとを こころから愛せるだろう ぼくはくるっているのだろう だれもうまくいかないひとは忘れて うまくいく次のだれかと むすばれているというのに ぼくはこわれているのだろう 捧げきった心をなかったことにして ふたたび愛を誓うなんて できない 会うことができなくなったら 愛してはいけないだろうか 会えなくなったものに 愛する資格はないだろうか しあわせになれなかったら 愛はおわりだろうか しあわせが息たえたら 愛は死ぬほかないのだろうか しあわせになることより 愛することがたいせつでも