泣かないでおくれ 愛しい君よ
夕焼けは優しさに帰るようにビルの向こうへ消えてゆく
哀しみが喉元を突き上げてしまう時でも
無知なふたりが知りすぎた淋しさの向こうにきっと
優しく包んでくれる安らぎが待っているはずだから
ねえ 早くおいでよっていいながら
分かり合えないことが多すぎて 傷つき つまづき
心の深みでバランスを失った弱さが壁にもたれてる
踏み出した一歩目から瞼を閉じる孤立した雑踏でも
愛を求める人の数だけ悩む人がいるように
誰もがもどかしさに苦しむほど本気さを取り戻してゆく
薄紅の黄昏に見つめられたら コンクリートの都会さえも
優しくならずにはいられないように
抱きしめあおう 君をあたためたいんだ
嘘みたいにせつないよ 君のことばかり考えている
挫けては離れてゆきそうな目に見えない絆は
信じ合うことでしか未来を受け止められないから
泣き止んでおくれ 愛しい君よ
やがて夜が訪れるけれど そっと心を灯し合おう
ばかだな･･････ 何処へも消えたりしないさ
ねえ 自分を見つめ返したら 僕を見つめておくれよ
そして人の心ってやつをもう一度信じてみてくれないか
口で言うほど人間は ずるい生き物じゃないんだよ
